歴史の狭間に銘醸あり 雪深き里 栃尾のこしのつる





雪にすつぽりと包まれた蔵。この美しくも
厳しい環境の中で、銘酒は育まれていく




仕込み蔵の通路にずらりと並べられた表彰状
この光景が、越銘醸の酒を物語っていると
いえるだろう。




通称二号蔵と呼ばれている貯蔵用の蔵。
大正の初期に建てられたもので、
どっしりとした土蔵造りになっている。

越の鶴の風土 新潟・栃尾
銘酒こしのつるの故郷栃尾市は、新潟県でも有数の豪雪地で、毎年2〜3メートルにもの積雪に見舞われます。
このため、雪に埋もれた酒蔵は、天然の冷蔵庫となり、この中で伝承の技を受け継いだ酒造りが行われています。
雪は空気を清浄にし、また名峰守門岳に降り積もった雪が伏流水として酒造りに適した最高の仕込水となります。
そしてこの清浄な水は山の田を潤し、酒造好適米五百万石の豊穣をもたらします。
こしのつるは、この米と水と醸造に最適な環境栃尾の風土に育まれて伝統を重ねています。

こしのつるを醸す人々
栃尾市は山国、盆地のために昔から他郷との交流が少なくまた、半年間深い雪の中での生活を強いられてきました。
人々は降り積もる雪の中の堪え忍ぶ暮らしから、実直で辛抱強い栃尾気質を形成しました。
この栃尾気質が酒造りにも反映し、良質の酒造りを追求して、こしのつるの逸品を醸し出しています。

こしのつるの原料米 五百万石
栃尾市は山国、海抜2〜300メートルの山間地の水田は夏から秋にかけて昼夜の温度差が大きいため、麹造りに適した芯白の酒米である五百万石の栽培に適しています。
この大粒の地元酒米五百万石を自社の精米機で納得のゆくまで磨き上げたこだわりの姿勢が越銘醸の原料米として生きています。

鑑評会での成績
越銘醸は昭和30年代より吟醸酒醸造に最適の山田錦によって醸造を始めました。よりよい吟醸酒をと研鑽につとめ関東信越国税局鑑評会で第7回と第17回に主席第一位に輝き、18年間にわたって金賞受賞を果たしています。
この吟醸造りの総合技術がこしのつるの醸造技術の向上を促進し、より優れた酒造技術として受け継がれています。

      越銘醸のお酒