初めての酒蔵見学 取材報告 第1話  【by Etuko】

栃尾市 越銘醸株式会社


 平成13年2月25日(日)
 前8:30 主人の運転する自家用車にて三条の自宅を出発しました。目指すは栃尾の蔵元、越銘醸。
当店1押しの幻の大吟醸と言われた「こしのつる」を造っている酒蔵です。
何と言っても生まれてはじめての蔵見学とあって、ウキウキ・ドキドキものでした。
 三条からは、下田村を通り、峠を越えて40分位。当日は気温0度、ときおり小雪の舞う天気でした。だんだんと道路脇の雪の壁が高くなり、どんな山奥へ連れて行かれるのだろうかと、ちょっと不安。ところが峠を越えて急に開けてきたなと思ったら、「栃尾市」の看板。そうです。そこが山あいにぽっかりと開けた栃尾盆地でした。

 路こそきれいに除雪されていますが、それ以外は一面真っ白な雪景色。道路の両側は背丈よりずっと高い雪の壁、家の周りは屋根から降ろした雪の山で二階の窓がようやく見えるほど、さすが新潟でも指折りの豪雪地帯だけの事はあります。
 越銘醸は栃尾市の旧市街地の中心にありますが、裏側には雪におおわれた山が間近に迫っていまました。到着してまずパチリ、上の写真が越銘醸の正面です。今年も町内一斉の雪降ろしをしたばかりと言うことで、屋根の雪は少なめでした。
さあ!蔵見学の始まりです。










越銘醸(株)
 浅野専務
 に入る前に、今年の造りの状況を浅野専務からお話していただきました。
 「今年は、契約している田んぼの米の出来も良く、期待できる。今は2本目の大吟醸酒が間もなく出来上がるところで、3月1日には甑(こしき)倒しと言って酒造りの一つの区切りを迎える」と言うことです。
 そんな話を聞いていると、蔵の方から「シュー」というものすごい音が聞こえてきました。米の蒸し上がる音です。私たちは早速蔵へ行ってみることにしました。 
      …第2話へつづく…

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