おしゃれな欧風ワイン蔵 取材報告  (by えつこ)

新潟県巻町  カーブドッチ ワイナリ

第 13 話

まわり階段を降りていくと、1つ1つが大きな壁で区切られた地下貯蔵庫に着きました。そしてすぐ目に入ったのがコンテナに入れられて、積み上げられているワインのビン。
     
この1カゴでボトル402本が収納できるそうで、それが3段に積み上げられ大量のストックがありました。このような区画がいくつもあり、この区画で最大収納本数は5万本くらいだそうです。これだけでも圧倒される量だと思うのですが、今は、今年の仕込が始まったばかり、これからもどんどんワインがビンに詰められてこちらに収納されるとのことです。貯蔵庫はまだ奥につながっています。更に奥に歩いていき、角を曲がると今度は両側が棚のようになっている通路がありました。
先が薄暗いせいもあり、まっすぐな通路の先が見えません。
     
これはすごい。主人がすごく感激しています。よくもまぁ10年でこれだけの物を作りましたね。最初はゼロから立ち上げたこのワイナリー。施設的にも、ここまでの物を作るなんて驚愕に値するとビックリしていました。
先の見えない通路を進むと突き当たりの角を右に曲がります。するとまた、樽が貯蔵してありました。
そこはちょうどレストランの地下になっていて、その一部が柵で区切られていて、狭い範囲ですが、お客様が貯蔵庫の一部を見ることが出来ます。私たちは一般のお客様が入ることの出来ない側にいますので、降りて来られたお客様から少し怪訝な顔で見られているようでした。

さすがにこれだけ広い貯蔵庫となると品物の移動はフォークリフトを使用しますが、動力は電気で排気ガスが出ないとのこと。
これを見た主人が「このリフトはどうやってここに入れたのですか?見たところそれらしい搬入口がありません。漫才で地下鉄はどこから入れたの?という話がありますが変なところに興味を持ってしまう主人です。
実はこのリフトは建物を造るときに先に入れてからその上に立てたということ。もし、故障するとその部分を分解して持ち出すか、又は、出張で業者に来てもらうかして修理することになるとの話。でも更に年数が経って、古くなって入れ替えをしなければならなくなったときはどうするのでしょうね?と中沢さんにもわからないそうです。
ちなみに地下鉄は地上に操車場があり、路線として走っているのが地下というだけで漫才としては単純な物ですがこちらはそうはいかないようです。
さて、ここではワインの他に「マール」というブランデーも造っていると説明がありました。
「マール」とはワインを造ったときに出る葡萄の皮を原料にしてつくるブランデーのことで、日本の戦争中、カス採り焼酎という酒粕を原料とした焼酎がありましたが、「マール」はワインを造るときに出来る葡萄を搾った残留物に水と砂糖と酵母を加え、例えていうところのカスワインを造り、それを蒸留してブランデーにするものです。いわばワイン版カス採りブランデーという方が分かり易いかも知れません。
あれ?キョロキョロしていた私たちはまた変な物を見つけました。ワインのビンが逆さまに立ててある所がありました。これはもしかしてシャンパン?主人も気が付いていたようです。そうです。ここではせっかくワインを造っているので、ほんのわずかですがシャンパンも造っているのです。
木の板に穴が開いていて、その穴にワインのビンが逆さまに突き立てた物が所々にあります。
これはシャンパンを造るときの独特の状態です。
    …第14話につづく…

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