初めてのワイン蔵見学2 取材報告  (by えつこ)

新潟県上越市   株式会社 岩の原葡萄園

第 4 話

 今年のぶどうは異常気象のせいで世話がなかなか大変でしたが精一杯おいしく育てました。ここのぶどうは全てワインづくりに使われますが1年に2日間だけ食べることができます。それは昨日と今日の2日間だけです。収穫の際にはどうぞお召し上がりになってその味をお確かめ下さい。
 今日は棚状のぶどう畑で収穫してもらいますがその高さは皆さんが手を伸ばしても高くて届かないような高さです。
 それは私の背丈に合うように高くしてあるのです。というのは冗談で、風通しを良くし、湿気がこもらないようにするために、また、ここは豪雪地帯ですので棚が雪に埋もれないようにするために高くしてあるのです。
 ですから収穫の際には脚立を使って収穫してもらうことになります。
 そして、収穫にはハサミを使って房を切り取ってもらいますが、その際には十分気を付けてご自分の指を切らないように。以前に自分の指を切った人がいた・・・というのは冗談ですがくれぐれも気を付けて下さい。 
 「実りの秋」を実感し「収穫の喜び」を皆様と分かち合いたいと思います。楽しく収穫してくださいとご挨拶されました。
 続いて、担当の方から注意事項の説明です。
 社長のご挨拶の中にもありましたように収穫はハサミを使用するため、手指を切らないように。
 使用したハサミは畑に置き忘れないように。忘れると探せなくなります。
 胸ポケットの携帯電話など落とさないでください。また、誤って収穫したぶどうに混ざると仕込みに支障が生じます。
 それから収穫に際して、ぶどうの色づきの悪い房は収穫しないでください。
 未熟、腐敗果は剪定して取り除いてください。
 収穫したぶどうはカゴの8分目までにして下さい。あまり山盛りに入れるとカゴを積み重ねたときにぶどうが潰れてしまいます。と教えていただき、いざ畑へ。
 畑には深い紫色をしたマスカットベリーAのぶどうがたくさん重そうにぶら下がっています。

 ぶどう畑に入るとまず西山さんが実演してくれました。
    
 各自、好きな場所で脚立を立て、それに登ってぶどうをハサミで切り取ってもらいます。その際に、今朝方の雨で畑の土が緩くなっていますので脚立をしっかり踏んづけて安定させてから登ってください。
    
 ぶどうの房を手で持って元の茎をハサミで切ってください。
    
 そして、房の中にある腐敗果は1つ1つ切り取ってください。
 おいしそうなぶどうを切ってください。それではカゴの8分目まで収穫をお願いします。十分に時間はありますのでごゆっくり味わいながら楽しんでください。それではどうぞ。 
 さあ、収穫スタートです。まずはどこのぶどうを採ろうかな?たくさんのぶどうがあって目移りしそうです。
    
 まずは手近なところから。脚立をしっかり立てて、よっこらしょ。
    
 どうです。見事なぶどうでしょう?これから始めましょう。房を手で支えて元の方をハサミでパチン。おットット。あまりの重量感に落っことしそうになってしまいました。

     …第5話へつづく…

第3話にもどる       第5話にすすむ