第6話

 修旅行第2日目のスタートです。まずは、ホテルのモーニングバイキング。食いしん坊の私は、たっぷりとお皿に取ってしまって、皆さんにも「朝からそんなに食べるの?」と言われながらも食べ続けていました。ところが、食べ終わる頃になって主人からとどめの一言「あと3時間後には、お昼ご飯の予約が入っているからね」フン大丈夫!
 チェックアウトをした私たちは、ホテルからタクシーで最初の見学地へ向かいました。
「何だ、このぼろ屋は?」と思われるでしょうが、ちょうど、この旅行の直前にテレビで紹介されていた洋服の激安屋さん『キャッシュ アンド キャリー』なのです。私たちとは業態も全く違うのですが、話題性のある場所も見学してみようと言うことで、やって来ました。…と言うのも立て前で、私などは何か掘り出し物を買っちゃおうと思って、やって来たのでした。
お店の入り口には、すでに7〜8人の人の列ができています。
それもそのはず。通常でもブランド品が8割9割引は当たり前のお店なのだそうですが、土日には、更にBIGな企画があるのです。
それは、洋服を袋に詰め放題で、1000円!左の写真で私が持っている大きなビニール袋(約80×50cm)に、いっぱいに詰めていいのだそうです。ところが、ガガガグゥワ〜ン!開店時間は11:30、その上、袋詰め1000円企画は1:30スタートだと言うではないですか。只今の時間9:45、12:00には本日第2の視察場所のアポイントを入れてあるのです。その場所は浅草方面で移動時間も考えると、完全にOUT!開店時間すら調べてなかった私たちが、未熟者でした。シュン…。ここは、諦めるしかありません。渋々、入り口からお店の中を覗いただけで、退散です。


 誤算だった私たちは、地下鉄で浅草へ向かいました。約束の時間までにはまだ少しあり、中途半端な時間をどうしようかと思ったのですが、とにかく現地近くまで行ってしまおうということになりました。
 久しぶりに浅草へ来たので、やはり、おきまりコースの仲見世通りを流すことにしました。さすがに日曜日ということもあり、すごい人出です。
 外人さんや、どう見てもおのぼりさん(私もそうなのに棚に上げて)が密集しているシャッターポイントの雷門。大提灯前で、ハイポーズ!それでは仲見世通りへ入ります。とてもいいお天気で、まぶしい〜。プラプラ歩くには暖かくて気持ちのいい日です。次の視察まで約1時間。ゆっくりゆっくりお散歩気分でスタートです。
何かお土産にでもできそうな物はないかな?とお店をのぞくのですが、外人さんのお土産にはいいのでしょうが私たちにはチョット…というものばかり。こちらのお店は和装小物やさんなのですが、不思議な色使いや、意味不明の漢字が書かれている物が多くて、とても私たちのお土産にはなりそうもありません。
 しょうがないな〜買う物もないので、この辺で笑いでもとろうかなと思い、ウィンドウの前でパチリ。右の写真は何をしているところでしょう?ガラスが反射していてよく見えないかもしれませんが、時代劇に出てきそうなお姫様の大きなかんざしをガラス越しに頭にのっけて、本人はすっかり『あんみつ姫』気分!!何やってんだよとでも言いたげな視線を道行く人たちから感じつつ、「ネ〜、似合ってる?」カメラマンの主人はチョット恥ずかしそうでした。
       …第7話へつづく…

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