by えつこ

酒屋の青年部の旅行に一緒についていきました。
珍道中シリーズ 第2弾 東京編

第1話

 待たせしました!珍道中シリーズ第2作目のスタートです。今回は、三酒会(三条市の酒屋の青年部)の研修旅行で主人にくっついて行くことになりました。どこでも出かけていく「えつこ」の本領発揮です。さて、今年の旅行は都合の悪い人が多くて参加者が少なく、総勢6名ということで、和気あいあいとした旅行になりそうです。目的地は東京1泊2日。題して「大江戸珍道中」のはじまり、はじまり。
 ちょっと肌寒くなってきて、着ぶくれタヌキのようになった私が立っているのは、上越新幹線の燕三条駅のホーム。
 今日は11月17日。土曜日。みんな午前中に仕事を終わらせて午後1時過ぎの新幹線で出発です。
 新幹線に乗ってしばらくすると、赤や黄色のじゅうたんを敷き詰めたような、見事な紅葉の山々が見えてきました。
 「ワ〜きれい。見てみて」と言う私の声など誰も耳を傾けることなど無く、あっちこっちから、「プシュッ、プシュッ…」何?もしかしてもう始まっちゃいましたか?そうです。何を隠そうこの音は紛れもなく缶ビールを開ける音だったのです。研修とはいえ旅行にはやっぱり付き物ですよね。おつまみまで買い込んで、ミニ宴会。たった2時間ほどで東京に到着してしまうのですが、しっかりと何本かあけて、いい気分になっている人もチラホラ。そんな中で、私はお茶のペットボトルとチョコレートを与えられ、渋々それで過ごしたのでした。
 この日の新潟はあいにくの雨模様でしたが、県境の長いトンネルを抜けると眩しいくらいの天気の良さ。秋の後半から冬の間は、ほとんどの場合がこの調子で、「トンネルを抜けると雪国だった」と、小説にもあるように、トンネルを挟んで両側は全く別世界のような天候の差があるのです。タヌキのように着ぶくれしているのに暖かそうだなどと思っているうちに、もう東京に着いてしまいました。


 ずは、本日のお宿へチェックイン。品川駅の真ん前にある『ホテルパシフィック東京』です。なかなか外観も立派なホテルです。
      
中に入るとロビーには、早くも大きなクリスマスツリーがあるではないですか。これはもちろん、ハイポーズ!
      
美女一人?!ポーズを決めていると、「一応、研修旅行の証拠写真を撮っておきますか。」と、会長の一声。
      
 これが、今回のメンバーです。先程の新幹線でのミニ宴会で、ちょっと赤い顔の人もいますが、この後大丈夫なのでしょうか。夜の宴会は近いぞー。
 記念撮影後、荷物を置きにいったんお部屋へ向かいました。ゆったりとしたきれいなお部屋で、一安心。…と言うのも、去年のこの旅行で泊まったホテルが、ビジネスホテル並で、部屋と言えば、ものすごく狭くて息苦しいほど。ベッド幅=部屋の幅と言ってもいいような小ささ。バス・トイレだって、大きなうちの主人がちゃんと入れるのか心配になるほどで、こんな極小のユニットが良くあったなあと思うほどだったのです。その上、室温調節も思うようにいかず、夜は狭いやら、暑いやら。さんざんなホテルライフを過ごさせられた記憶が焼き付いていて、今回も何よりそれが心配の種だったのです。
 でも、今回は大合格点。窓からの景色もなかなかのもので、遠くに東京タワーも見えていました。いい気分に浸っていると、「5分後出発しま〜す」さあ、夜の東京へ繰り出すぞー。どんなおいしい物を食べさせてもらえるのかな?ワクワク!

        …第2話へつづく…

      第2話につづく